倉敷・高梁川流域について

高梁川流域MAP。源流のある新見市の花見山から、瀬戸内の笠岡諸島。美観地区を有する倉敷市はもちろんのこと、たくさんの個性あふれるエリアを満喫できる。それが高梁川流域です。

倉敷市について

倉敷駅外観

観光資源と多様な産業に恵まれ、
ゆたかな「くらし」に恵まれたまち

岡山県の南部に位置し、温暖な気候に恵まれた中国地方では第三位の人口を擁する中核市です。
昭和の初期に発足し、以降付近の町市との合併により多様な歴史、文化を吸収し発展してきました。
江戸時代の町並みと近代の建築物が保存され観光の中心地である倉敷美観地区、繊維の街として知られる児島地区、臨海部には日本有数のコンビナートがあり製鉄、自動車などの工場が立ちならんでいます。
交通の便もよく、新幹線や本州と四国を結ぶ瀬戸大橋により日本各地からたくさんの人が訪れています。

倉敷美観地区

白壁と近代建築がとけあった歴史と文化を感じる町並み保存地区

古くから天領として栄え、美しい白壁の蔵が立ち並ぶ倉敷川沿いには日本で初めての西洋美術中心の私立美術館である大原美術館、日本民芸館に次いで日本で2番めに開館した倉敷民藝館などの文化施設があります。
また、付近には昭和初期に建てられた銀行などの登録有形文化財なども複数あり、江戸時代の町並みにレトロでモダンな近代建築が自然にとけあっています。
近年では町家や蔵を改装してカフェ、レストラン、雑貨屋など新たな施設も開店しており何度訪れても飽きない奥深い魅力のあるエリアです。

美観地区に流れる倉敷川を挟んで立ち並ぶ、白壁の近代建築と江戸時代の町並み

鷲羽山

瀬戸内海と瀬戸大橋

瀬戸大橋と瀬戸内海の島々が一望できる人気の観光スポット

鷲羽山という名前は鷲が翼を広げた姿に見えることからそう呼ばれたと言われています。
山頂付近の展望台からは天候によっては対岸の四国まで見渡せ、瀬戸内海の島々や瀬戸大橋の全景、時間帯によって変化する美しい夕日やライトアップされた瀬戸大橋など見ごたえのある美しい風景が楽しめます。

高梁川流域について

岡山県の西部を北から南に流れる高梁川

各地の味覚を楽しみつつ、自然豊かで風光明媚な名所やカルチャーを楽しむ旅ができるエリア

岡山県の西部を北から南に流れる一級河川の高梁川、その流域には個性豊かな10個の市町があります。
このエリアは「高梁川流域」と呼ばれ源流のある中国山地から下流の瀬戸内海の島々までさまざまな自然・観光・グルメが楽しめます。

個性的な10個の市町について

倉敷市。倉敷美観地区を流れる倉敷川と町並み
倉敷市の見どころ

古くは天領として栄え、江戸時代の町並みが保存された市の中心部にある倉敷美観地区は、川沿いに白壁の蔵と柳の並木の中に時折レトロモダンな近代の建物が現れる不思議な魅力のあるエリアです。
周辺のエリアには国産ジーンズ発祥の地といわれる児島地区、ブドウやスイートピーなど農産物の生産が盛んな船穂地区、奈良時代に遣唐使として活躍した学者、吉備真備の出身地で、金田一耕助の町としても知られる北部の真備地区、さらに瀬戸内海の魚介や工業地域の夜景など魅力が尽きないエリアが豊富に楽しめます。

新見市の見どころ

高梁川の上流に位置し、中国山地と吉備高原にはさまれた岡山県北部の市です。
桜の名所である城山公園や、江戸時代から明治時代の風情が感じられる新見御殿町(にいみごてんまち)などが市の中心エリアにあります。
カルスト台地が大半を占める市内にはいくつか鍾乳洞があり、映画八つ墓村のロケ地にもなった満奇洞(まきどう)は色彩豊かなLED照明でライトアップされ幻想的な雰囲気です。
また、温泉やスキーなど中国山地の自然を生かしたレジャーも楽しめます。
農業・畜産も盛んで市内で飼育されている千屋牛は飼育頭数も少なく希少なブランド牛です。

新見市。ブルーのLED証明で照らされた、鍾乳洞の満奇洞(まきどう)内部。
高梁市。雲海に浮かぶ備中松山城。
高梁市の見どころ

市内を南北に流れる高梁川により物流の拠点として栄え、近代では備中松山藩の中心地でした。城下町には武家屋敷や神社仏閣、町家が立ち並び、備中の小京都と言われています。
備中松山城は、条件が合えば天守が雲海に浮かぶ幻想的な姿が見られ、天空の城と呼ばれています。
夏には岡山県下最大の盆踊りである「備中たかはし松山踊り」が開催されています。
支流のエリアでは建築家・安藤忠雄氏設計の高梁市成羽美術館や、12万冊以上の漫画のコレクションが読める吉備川上ふれあい漫画美術館など個性的な文化施設も楽しめます。
市北部にある赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一された吹屋ふるさと村はボンネットバスが走り、昭和レトロな雰囲気を感じられ、ベンガラ染めの体験やアートとのコラボなど様々なイベントが行われています。

総社市の見どころ

岡山県南部の真ん中に位置し、古代王国吉備国の中心地であったとされています。
市内には全国第4位の規模を誇る造山古墳や古代の山城跡である鬼ノ城があり、桃太郎伝説の元になったといわれる吉備津彦命(きびつひこのみこと)と温羅(うら)の伝説などが言い伝えられています。
備中国分寺の五重塔は国の重要文化財で岡山県唯一の五重塔です。
また、水墨画で有名な画僧・雪舟の生誕地であり、彼が幼いころ涙で描いた鼠の絵が動き出したという言い伝えがある宝福寺は紅葉の名所としても知られています。
北部には清流と紅葉の調和した景勝地である豪渓があり、豊かな自然と歴史や古代のロマンが感じられるエリアとなっています。
冬には歴史ロマンあふれる吉備路をコースに中四国最大規模のマラソン大会である「そうじゃ吉備路マラソン」が開催されています。

総社市。青空の中そびえたつ備中国分寺の五重塔。
早島町。國鉾神社の外観。
早島町の見どころ

岡山県の中で一番面積の小さな町ですが、岡山市と倉敷市の間に位置しベッドタウンとして県下最大級の人口密度を誇ります。
かつては干潟であり、干拓によってできた土地で、江戸時代は旗本戸川家によって治められていました。
早島の歴史や文化、自然を楽しめる不老のみちと呼ばれる10キロに渡る歴史散策動が整えられており、史跡や景観が楽しめる4つのコースがあります。
い草製品の生産地として発展し、夏にはい草製品が一同に展示、販売される「早島・倉敷花ござまつり」が開催されています。
町内の観光施設ではい草製品の小物作り体験などができます。

矢掛町の見どころ

岡山県の南西部に位置し、高梁川の支流である小田川の清流が町の中心を流れています。
江戸時代には旧山陽道の宿場町として栄え、旧矢掛本陣石井家住宅と旧矢掛脇本陣高草家住宅はどちらも国の重要文化財に指定されており、本陣・脇本陣が両方とも重要文化財として残っているのは全国でも矢掛町だけです。
街道周辺には古民家を改装した旅館もあり、300年以上つづく宿場町の面影を感じつつ宿泊も楽しめます。
秋には「やかげの宿場祭り大名行列」が開催され、絢爛豪華な大名行列が矢掛市街地を練り歩きます。
また、近くには豪華寝台列車「ななつ星in九州」などのデザインを手がけた岡山出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が監修した道の駅である「山陽道やかげ宿」などがあり、付近の観光や物産が紹介されています。

矢掛町。吉備真備公園。
井原市。北東部の美星エリアから見た星空。
井原市の見どころ

岡山県の西南部に位置し、高梁川の支流である小田川流域の平野部に位置する中心市街のほか、平成の大合併により編入した芳井・美星などのエリアがあります。
江戸時代から綿花栽培が盛んで、日本で初めてデニム生地を生産した井原はデニムの聖地と呼ばれ、市内にはデニム製品の購入や加工体験が行える施設があります。
北西部の芳井エリアにある天神峡(てんじんきょう)は、山桜や紅葉など四季折々の美しい景色が楽しめます。
北東部の美星エリアは天文学者が選ぶ日本で日本で一番きれいに星空が見えるエリアにも選ばれている名前の通り星空の美しいエリアで、国内有数の公開天文台である美星天文台や、井原市星空公園など天体観測が行える施設があります。
夏には2000個の灯籠によって天の川を地上に再現した幻想的な光景の「天の川まつり」というイベントが開催されています。

浅口市の見どころ

県南西部の金光町、寄島町、鴨方町の3町が合併してできた市です。
南部の寄島地区はカキの養殖が盛んです。身入りが大きく味が濃いと評判の寄島のカキを買い求めに、冬には県内外から人があつまります。
海に近い地の利や、豊富な水に恵まれた浅口市には日本酒の酒蔵がいくつもあり、酒蔵見学が楽しめます。
海だけでなく山の景色も素晴らしく、遥照山(ようしょうざん)総合公園の展望台は日本夜景100選にも選ばれている絶景スポットで、瀬戸内海の水島工業地帯が広く見渡せます。

浅口市。遥照山(ようしょうざん)総合公園の展望台から見渡した瀬戸内海の水島工業地帯。
里庄町。町内で作られる素麵。
里庄町の見どころ

里庄町は浅口市と笠岡市の間に位置しています。
町内には素麺や日本酒、フリーズドライ製品、洋菓子の工場があり、洋菓子のアウトレット販売を行っている直営店もあります。
秋には町内の企業、商工会などが一同に会し、商品や特産品の販売、PRを行う「産業文化祭」というイベントが行われています。

笠岡市の見どころ

笠岡市は瀬戸内海に面した港町で、沖合には30余りの島々からなる笠岡諸島があります。
現在の市街地はもともとは海だった場所で、干拓によって面積を拡大してきました。
沿岸部の干潟は生きた化石といわれるカブトガニの繁殖地で、飼育、研究、展示を行うカブトガニ博物館があります。
干拓地にある道の駅「笠岡ベイファーム」では100万本のひまわり、1000万本の菜の花、3000万本のコスモスなど圧倒的で見ごたえある花畑が楽しめます。
笠岡諸島にはマリンスポーツが楽しめる白石島、映画のロケ地にもなった真鍋島、花崗岩の加工と伝統的な流し雛の風習が残る北木島、美しいつつじが見られる高島、大飛島と小飛島からなり椿の花で彩られる飛島、岡山県最南端にあり白い灯台がシンボルの六島など個性豊かな個性豊かな7つの有人島があります。
また、鶏ガラだしの醤油スープに煮鶏のチャーシューが乗った笠岡市民のソウルフードである笠岡ラーメンを食べられる店が市内に30軒ほどあります。

笠岡市。道の駅「笠岡ベイファーム」に咲く100万本のひまわりと空にかかる虹。
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