倉敷マニアが教える瀬戸大橋と星絶景夜景フォトレクチャーツアーのご紹介

岡山県屈指の絶景、瀬戸大橋が一望できる夜景ポイントは鷲羽山にあります。2015年にギネス世界記録にも認定された瀬戸大橋は、世界一長い鉄道と道路が一体となった、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ橋です。岡山県は、天文王国岡山と呼ばれており多くの天文施設が点在しています。その中でも倉敷は、民間の天文台が初めてできた場所です。そんな「星」にゆかりがある倉敷で、星空のプロが、ここぞ!という夜景スポットにお招きするツアーが誕生しました。星の知識だけではなく、実際に自分の目で見て「イイ」と思った景色をフレームに収める。知って、見て、感じて、写真を撮る。脳と体をフル活用するツアーです。では、このツアーをご紹介しましょう。

ツアーの見どころ

「倉敷マニアが教える瀬戸大橋と星 絶景夜景フォトレクチャーツアー」の名がついた、こちらのツアーは、倉敷の夜景を見るだけでなく、プラネタリウムで星の話を聞き、星空を撮影できるデジタル一眼レフカメラを使って、自分の撮った写真を残せる5時間半のバスで巡るツアーです。

星空や夜景を撮影したことがありますか?夜景は撮るのが難しいと思っている方が多いのではないかと思います。しかし、カメラが苦手な人も大丈夫。一眼レフカメラを持っていなくてもOK!このツアーでは、レンタルカメラが用意されています。しかも、プロが使う一眼レフカメラです。このツアーでは、プロのレクチャーを受けながら、夜景や星空を撮影できます。

岡山は全国的にも晴れの確率が高い県!星空撮影には、もってこいの場所です。倉敷には、水島工業地帯があり、24時間絶え間なく工場の灯りがイルミネーションのように光っています。夜中も消えることはありません。そのため、いつ行っても夜景がとても綺麗です。

ツアーでは、カメラを通して見る夜空や夜景の美しさを体験できます。肉眼では見えない星も、写真なら映ります。カメラを通して見る星空の美しさを体感してみてください。

「倉敷マニアが教える瀬戸大橋と星 〜絶景夜景フォトレクチャーツアー〜」が他と大きく違うのは、講師の三島さんが同行するので、一緒に写真撮影ができること、夜空を見上げながら星の話が聞けること、カメラを持っていなくてもレンタルカメラがあるので撮影できること、カメラが苦手な人でもわからないことはすぐに聞けるから安心して操作できるところです。

ツアーで立ち寄る場所

ツアーは全てバスで巡ります。参加者同士ゆっくり交流する時間があります。バスでの移動で、迷う心配もなく、夜も安心です。

タイムテーブル

16時30分 倉敷駅南口観光バス駐車場へ集合

1645 バスの車内でツアーについての説明(バス)

1715分 プラネタリウムでの星空鑑賞&フォトレクチャー

     三島さんによる解説

1835 鷲羽山のフォトスポットへ移動(バス)

1915 駐車場から撮影場所へ移動(徒歩)

1930 撮影開始

2000 撮影場所から駐車場へ移動(徒歩)

2015 くらしき天文台へ移動(バス)

2115 くらしき天文台 原澄治・本田實記念館解説

2125 星の光澄みわたり(カフェ)にてクロージング

ツアーで訪れる場所を紹介しましょう。

ライフパーク倉敷科学センター

最初に向かったのは、倉敷ライフパーク科学センター。

ツアーは、夕方16時半集合。ちょうど日暮れの時間帯です。バスに乗り、夕日を見ながら移動します。

40分ほどで、ライフパーク倉敷科学センターに到着。ここは、プラネタリウムのある科学館です。ドーム直径21メートルの宇宙劇場では、満点の星空を映し出すプラネタリウムと大迫力の全天周映画が楽しめます。学芸員の三島和久(みしまかずひさ)さんより、オリオン座、冬の大三角形、など星のお話を聞き、通訳案内士の千先(せんさき)さんが、三島さんの言葉をすぐに翻訳して伝えます。星の魅力が伝わる、三島さんのあたたかい語り口。これから鷲羽山(わしゅうざん)で見るリアルな星空に期待が膨らみます。

これから向かう絶景ポイントで、今日は何の星が見えるのか、プラネタリムに映し出した景色を見ながら、三島さんが星座のみえる方角や星の見つけ方を教えてくれます。星の案内のあとは、夜景や星空を撮るためカメラ操作のレクチャーです。実際に撮影に使う機材(カメラ)を使って、星空を撮るための操作の練習をします。

カメラ操作の説明を受けたあとは、実際に絶景ポイントへ。ライフパーク倉敷科学センターから鷲羽山に移動します。バスの車内では、三島さんが今まで撮影した絶景ポイントでの写真を見せてくださり、これから撮影する写真のイメージが膨らみます。バスでの移動中、食欲をそそる香り漂う燻製肉入おにぎりと緑茶が参加者に配られます。小腹を満たしたあとは、いよいよ鷲羽山に到着です。

鷲羽山

鷲羽山は、日本初の国立公園として知られる瀬戸内海国立公園の代表的な景勝地で、鷲が羽を広げた様子に似ていることから「鷲羽山」と名付けられました。山頂からは、海上に点在する大小50余りの多島美と雄大な瀬戸大橋の姿を存分に楽しむことができます。特に夕景の美しさは格別で、「日本の夕陽百選」に選定されています。

鷲羽山へは、ライフパークから30分ほどバスで走ると到着。駐車場から展望台への階段を登ると、ライトアップされた瀬戸大橋が目の前に広がります。瀬戸大橋の全長は約1.4キロ。全景を見渡すことができないほど長い瀬戸大橋を眺めながら撮影ポイントへ。徒歩10分ほどで絶景ポイントに到着です。用意された一眼レフカメラを使って、各グループに分かれて撮影します。

星と瀬戸大橋の絶景夜景ポイント

この日は着いた当初は曇りだったものの、次第に雲が晴れ、オリオン座が見えるようになりました。事前に教えてもらった通り、カメラのピントを合わせて撮影開始です。瀬戸大橋がメイン、オリオン座をメインなど、各々好きな景色を撮影します。

まずは、星にピントを合わせます。真っ暗な空から、小さな星を探すのは簡単ではありません。カメラを動かしながら、撮りたい星がフレームに入るように調整します。そのあとはピント調節です。初めて使用するカメラで暗闇の中でピントやシャッターボタンを押すのは少し大変でしたが、ライトアップされた瀬戸大橋と、星空が映った写真が撮れた時には、おぉ!と思わず声が漏れる参加者も。

暗闇の中での撮影は、写真を記録するためのSDカードの場所やカメラの設定ボタンの位置など、すぐに分からず手間取る方もいましたが、そこは少人数のツアーですので、すぐに講師の三島さんが気づいて声をかけてくれました。ガイドの方や、講師の方の丁寧なサポートがあるので、撮影に困ることはありません。

注釈:融民藝店

帰りのバスの中では、参加者同士でどんなところに行ったか、どんな写真を撮ったか、スマホに入っている写真を見せ合いっこする場面も。ツアー参加者の方と夜景を「一緒に撮影」することで、交流も深めることができました。絶景ポイントでの撮影はとても寒かったけれど、帰りのバスの中では心があたたまり、一人で観光スポットに行き、美しい景色を見るだけでは得られないひと時でした。

くらしき天文台

撮影が終わった後は、くらしき天文台へ。ここは日本初の民間の天文台です。くらしき天文台は大正時代、原澄治(はらすみじ)氏により創設されました。 当時は官立の天文台しかなく、一般の人は望遠鏡を覗くことができませんでした。 そこで京都大学教授の山本一清博士が設立した天文同好会の岡山支部長、水野千里氏により晴天日数の多い岡山で天文台設置運動が興り、大正15年(1926年)イギリスより購入した32cm反射望遠鏡(鏡はカルバー研磨)の設置により誕生しました。

原澄治・本田實記念館

原澄治・本田實(ほんだみのる)記念館は、財団法人倉敷天文台構内の5mドームを使い平成5年11月21日に開館しました。記念館の2階は「原澄治記念室」として天文台設立時に購入した32cm反射望遠鏡、創設のころの天文台関係の文献や新聞記事、創設者原澄治の書等を展示しています。1階は「本田實記念室」として、昭和16年以来倉敷天文台で活躍し、生涯に新彗星12個、新星11個を発見し、コメットハンターとして世界的に知られる本田實が愛用した観測機材や、星の写真の撮影フィルム等を展示しています。ここでも通訳案内士の千先さんが、展示物を指差しながら説明します。

星の光の澄みわたり(カフェ)

撮影した画像をみんなでシェアするため、倉敷天文台の敷地内にあるカフェ「星の光の澄みわたり」に移動しました。カフェのドアをあけると、コーヒーのいい匂いが。店内入ってすぐのところに、バッグやアクセサリーなどのこだわりの「星」グッズが置かれています。

飲食スペースには、星を連想させるような素敵な照明や、星にまつわる本がずらりと並べられた棚、全てが星に囲まれた、星好きにはたまらない空間です。

自分の撮影した写真や他の参加者の写真が、みんなで囲むテーブル上にあるモニターに映し出されます。コーヒを飲みながら、参加者同士話が弾む和やかな時間が流れます。

おわりに

倉敷マニアが教える瀬戸大橋と星、絶景夜景フォトレクチャーツアー

カメラ操作が苦手な方でも丁寧に教えてくれます。鷲羽山の暗闇を一人で歩くには少し勇気がいるかもしれませんが、このツアーでは、ガイドや講師が同行するので、夜でも安心して参加ができます。

星の魅力は万国共通。

星は地球上どこにいても見上げればそこにあるけれど、今、ここに一緒にいる人と、星空を見上げ、それを形に残すことができるのは、とても貴重で素敵なことかもしれません。

「夜景や星空なんて撮ったことない」というカメラ初心者の方も、「夜景も星空も余裕!」というカメラ好きな方も、晴れの国岡山の絶景夜景ポイントで、思い出を形にして残してみませんか。

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